ガイドブック日本語文法史 高山善行・青木博史 編
2010年4月
ガイドブック日本語文法史
高山善行・青木博史 編
A5判並製 定価1,900円+税
ISBN978-4-89476-489-7
ひつじ書房
日本語文法史の基本テーマをわかりやすく解説した教科書。
「ヴォイス」「アスペクト・テンス」「モダリティ」「係り結び」「とりたて」「待遇表現」「談話・テクスト」「文法史と方言」など、15章で構成されている。
付録では、「資料概説」「用例調査法」「文献ガイド」がある。
この一冊で、文法史の要点を理解することができる。
日本語学だけでなく、言語学、日本語教育、国語教育、古典文学など、
幅広い分野の読者のニーズに応える。
○正誤表
目次
第1章 文の構造・文のタイプ
1.文の構造
1.1 文の組み立て
1.2 単文と複文
2.文のタイプ
2.1 文の類型
2.2 喚体句と述体句
第2章 活 用
1.活用とは
2.動詞の活用
3.活用形の機能
4.形容詞・形容動詞の活用
第3章 格
1.格とは
2.主格
3.対格
4.その他の格
5.名詞句の関係表示
6.格のまとめ
第4章 ヴォイス
1.ヴォイスとは
2.受動
3.使役
4.自動詞・他動詞
5.助動詞「(ら)る」「(さ)す」
6.可能
第5章 アスペクト・テンス
1.アスペクト
1.1 アスペクトとは
1.2 変化相 (「‐ぬ」「‐つ」)
1.3 結果相 (「‐たり」「‐り」)
1.4 中立相
2.テンス
2.1 テンスとは
2.2 確言の述語の無テンス性
2.3 「き」と「けり」
2.4 「た」のテンス形式化
第6章 モダリティ
1.モダリティとは
2.モダリティ形式の意味・用法
2.1 ム系:「む」「らむ」「けむ」「まし」
2.2 アリ系:「めり」「終止なり」
2.3 形容詞系:「べし」「まじ」
2.4 特殊系:「じ」
3.モダリティ形式の周辺
3.1 願望
3.2 詠嘆
3.3 危惧
4.「む」と「だろう」
第7章 感動表現・希望表現
1.古代語の終助詞
2.感動喚体句
3.希望喚体句
第8章 係り結び
1.係り結びとは
2.強調の係り結び
2.1 「ぞ」
2.2 「なむ」
2.3 「こそ」
2.4 疑問の係り結び
第9章 とりたて
1.副助詞とは
2.統語的特徴による分類
3.副助詞の意味
3.1 「ばかり」と「まで」
3.2 「のみ」と「さへ」
3.3 「だに」と「すら」
3.4 「など」
3.5 副助詞の体系
4.古代語の副助詞と近代語の副助詞
4.1 単数的副助詞と複数的副助詞
4.2 シカの出現
第10章 準体句
1.準体句とは
2.準体句の変遷
3.関連する文法現象
3.1 係り結びの成立
3.2 連体なり
3.3 主格助詞「が」の成立
3.4 格助詞から接続助詞へ
第11章 条件表現
1.条件表現とは
2.条件表現の実態
2.1 「未然ば」
2.2 「已然ば」
2.3 「ど(も)」
2.4 「とも」
3.「已然ば」による節の仮定条件化
4.「たら」「なら」の成立
4.1 「たら」の成立
4.2 「なら」の成立
第12章 待遇表現
1.待遇表現とは
2.尊敬語
2.1 尊敬の本動詞
2.2 尊敬の助動詞・補助動詞
3.謙譲語
3.1 謙譲の本動詞
3.2 謙譲の補助動詞
4.丁寧語
4.1 古代語における丁寧語
4.2 中世後期以降の丁寧語
5.古代語と近代語の待遇表現
5.1 絶対敬語と相対敬語
5.2 自敬敬語と二方面敬語
第13章 ダイクシス
1.ダイクシスとは
2.指示詞
2.1 指示詞とは
2.2 指示代名詞
3.移動動詞
4.授受表現
5.人称代名詞
第14章 談話・テクスト
1.談話・テクストとは
2.談話
3.テクストの構造
3.1 額縁構造とは
3.2 テクストと文のタイプ
4.接続詞
第15章 文法史と方言
1.存在表現
1.1 文献から見る歴史
1.2 方言との関係
2.授受表現
2.1 文献から見る歴史
2.2 方言との関係
3.文法化
資 料 解 説
用例収集の方法
文献ガイド
出典略称一覧
索引
【執筆者紹介】
《編者》高山善行(福井大学教育地域科学部教授)/青木博史(九州大学大学院人文科学研究院准教授)
《執筆者》小柳智一(聖心女子大学文学部准教授)/近藤要司(神戸親和女子大学文学部教授)/西田隆政(甲南女子大学文学部教授)/
福田嘉一郎(神戸市外国語大学外国語学部准教授)/吉井健(神戸松蔭女子学院大学文学部教授)/米田達郎(大阪工業大学知的財産学部専任講師)
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