ひつじ書房　英語研究の次世代に向けて　秋元実治教授定年退職記念論文集　吉波弘・中澤和夫・武内信一・外池滋生・川端朋広・野村忠央・山本史歩子 編 英語研究の次世代に向けて　秋元実治教授定年退職記念論文集　吉波弘・中澤和夫・武内信一・外池滋生・川端朋広・野村忠央・山本史歩子 編
2010年5月
　　

ひつじ研究叢書（言語編）　第83巻

英語研究の次世代に向けて　秋元実治教授定年退職記念論文集

吉波弘・中澤和夫・武内信一・外池滋生・川端朋広・野村忠央・山本史歩子編

A5判上製　定価15,000円＋税

ISBN 978-4-89476-478-1

ひつじ書房


青山学院大学の秋元実治教授が2010年3月に定年を迎えるに際しての，同僚・教え子・広く友人知人からの寄稿による記念論文集。秋元教授は永く研究者・教育者として活躍し，専門は多岐にわたる。現代英語のイディオム研究から，近年は通時的研究，特に文法化について優れた成果を発表してきている。その学問的多様性を反映して，本書は英語学研究の様々な分野や方法論を網羅し，次世代にとって一つの指標となることを目指した。


【目次】
まえがき

１部　音韻論・形態論
現代英語の子音体系 - 最後に登場した子音音素　　羽田陽子
公園通りと本町通りの交差点 - 英語街路名の形態論　　中澤和夫
英語の母音間「/s/＋無声閉鎖音」連鎖における/s/のcoda性について - 主強勢付与の観点から　　横谷輝男
日英対照音節考 - モーラ対シラブル　　吉波　弘

２部　統語論
仮定法節と疑問文　　千葉修司
NPN 構文の統語的地位　　林龍次郎
二重目的語構文における削除・空所化と先行詞の再利用について　　根本貴行
補部をとる副詞について　　大室剛志
Cause使役文の意味 - Make使役文との比較を通して　　高見健一
日英語における「話題化」について　　外池滋生
That‐痕跡効果に関する諸問題　　塚田雅也

３部　意味論・語用論
聖書のメタファと翻訳　　橋本　功
絵本における「くり返し」とスキーマ　　笠貫葉子
‘To be, or not to be’の謎を解く - 機能主義的立場から　　菊池繁夫
モダリティと否定　　吉良文孝
Pronominal Features and Conventional Implicature　　Eric McCready
事態把握の類型 - 属性叙述文の認知図式化に関する提案　　町田　章
「NP into NP」構文の拡張について　　松山哲也
認識的モダリティをめぐって　　澤田治美

４部　談話分析・語法研究
コロケーションとイディオムについて　　堀　正広
情報の重要度から見た倒置構文の前置要素と後置要素の一考察　　川口　悦
形容詞を前置修飾する副詞の役割　　中本恭平
他動性についての一考察　　阪口美津子
‘My bad’ meets the modern lexicographer on-line: Comments on changes in the state of the art　　Donald L. Smith

５部　言語習得・英語教育・異文化間教育
沈黙は何を語るか - 英国に学ぶ日本人留学生の事例を中心に　　平賀正子
Temporal cognition, grammaticization and language development in the individual and the species　　Peter Robinson
英和辞典と英語教科書の語法と用例 - 日本の英語教育再考　　八木克正
通訳者に対する英語発音指導　　米山明日香

６部　文法化・歴史語用論
Shakespeareにおける命令文主語と文法化　　福元広二
理由節の接続構造の歴史的考察 - because節を一例に　　東泉裕子
Grantedの談話標識用法　　川端朋広
The Development of Interrogative Exclamatives: A Case Study of Constructionalization　　Mitsuru Maeda
「呼びかけ語」の機能 - 歴史語用論的アプローチ　　椎名美智
that節をとる動詞の変容 - その偏流と伏流　　住吉　誠
英語法助動詞の意味変化とポライトネス　　寺澤　盾
Hinderなどの動詞補部に見る競合について　　遠峯伸一郎・児馬修
The SpectatorにおけるComment Clause - Interpersonal Comment Clauseを中心に　　山本史歩子
NP of NP句の文法化 - No End ofの場合　　山崎　聡

７部　英語史・文献学
ME神秘主義散文におけるWord Pairs
- A Revelation of Loveを中心に　　片見彰夫
Beowulfにおける複合語の文体的効果について　　三木泰弘
Alfricとジャンル - Passio Petri et Pauli ( - CHom I, 26)の主題と文体　　小川　浩
イギリス初期近代期とMiddle English　　武内信一
チョーサーの接頭辞についての課題 - for- およびto- を中心に　　米倉　綽

私の英語学遍歴　　 秋元実治

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