中・上級を教える 国際交流基金 著
2011年4月
国際交流基金 日本語教授法シリーズ 第10巻
中・上級を教える
国際交流基金 著
B5判並製 200頁 定価1300円+税
ISBN 978-4-89476-310-4
ひつじ書房
中級・上級の学習者と初級の学習者の違いは、既に習得している日本語の知識があるかどうかということである。 「基礎的な段階」あるいは「初級」と呼ばれる段階ではなく、その次に続く、より広い世界で、自立的に、徐々に複雑な表現を使って課題を遂行していくことが可能になる段階を、「中級」「上級」と設定し、それぞれの段階でどのような能力を育成すれば良いのかを考え、複数の技能を組み合わせて現実的な運用に結びつける方法を検討する。
さらに国内外のさまざまな教授環境のもとで、どのようなリソース(人・もの・場所)が実際に活用できるのかという点を重視し、具体的な教室活動の作り方や授業全体の流れを実際例とともに考える。
本書では、中級は自立的な段階として一般的なやりとりや読み書きができるレベル、上級は熟達した段階として社会生活におけるほとんどの場面で適切なコミュニケーションができるレベルとする。
【目次】
1「中級」「上級」とは
1-1.「初級」「中級」「上級」を分ける基準
1-2.「課題」遂行を中心にした能力基準
1-3.「中級」「上級」とは 〜「課題」遂行の観点から〜
2「中級」「上級」の授業で教えること
2-1.「中級」「上級」のコースデザイン
2-2.「課題」遂行のコース目標
2-3.「課題」遂行を中心にしたシラバス
(1)「話題・場面」
(2)「到達目標」と「教室活動」
(3)言語知識や能力
2-4.「読む」活動と言語知識や能力
コラム 語彙のレベル判定
2-5.「聞く」活動と言語知識や能力
2-6.「話す」活動と言語知識や能力
2-7.「書く」活動と言語知識や能力
3「中級」「上級」の教え方
3-1.「中級」「上級」を教えるときの基本的な考え方
(1)内容重視
(2)インプットからアウトプットへ
(3)多技能統合型の授業デザイン
(4)流暢さ(fluency)の養成
3-2.多技能統合型の授業デザイン
3-3.ウォーミング・アップの活動
3-4. インプット中心の活動
(1)「読む」活動
(2)「聞く」活動
3-5. 語彙や文型・表現の練習
コラム ディクトグロス
コラム 理解語彙と使用語彙
3-6. アウトプット中心の活動
(1)「話す」活動
コラム タスク先行型のロールプレイ
コラム ピア活動
(2)「書く」活動
3-7. 活動の評価とふり返り
3-8. いろいろなリソース
コラム ウェブサイトの利用
4「中級」「上級」の授業の実際
4-1. 「中級」の授業の実際
4-2. 「上級」の授業の実際
コラム プロジェクト・ワーク
コラム ディスカッション・ディベート・シミュレーション
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