Linguistic Research as an Interdisciplinary Science
Edited by Tanaka Masatoshi, Tsutsui Tomoya, and Hashimoto Masashi
【内容】
本書は、広島大学大学院総合科学研究科教授吉田光演先生が、2020年3月に定年を迎えられるに際し、国内外のドイツ語学・言語学研究者が寄稿した記念論文集である。吉田教授は、言語学者・教育者として多大な功績を残され、多くの言語を対象に専門分野は多岐にわたる。本書に収録された論文は、音韻論、統語論、意味論、語用論から言語教育、コーパス言語学、通訳理論まで様々な分野に広がっており、言語学研究の学際性を例証するものである。
執筆者:稲葉治朗、岩崎克己、岡本順治、小川暁夫、合田優子、崔春福、田中愼、田中雅敏、筒井友弥、橋本将、藤縄康弘、保阪靖人、宮下博幸、毛利史生、森芳樹、吉田光演、廖継莉、李林霏、Werner Abraham, Josef Bayer, Gisbert Fanselow, Elisabeth Leiss
【目次】
まえがき
学際的科学としての言語学の発展に向けて 吉田光演
Is the OV-VO Distinction due to a Macroparameter? Gisbert Fanselow
Whatʼs Unique in Bavarian Syntax?: Thoughts on the Occasion of a Performance of Bachʼs St Matthew Passion Josef Bayer
The Thetic as Judgment, Integrational Focus, and Predications of Feeling Werner Abraham
The Weakness of the Definite Article in German Elisabeth Leiss and Werner Abraham
定性をめぐって—ドイツ語と日本語の「主語」 田中愼
再帰構文再考 小川暁夫
提示文における述語と主語名詞句の制限—「が」を用いた文とドイツ語の提示文の比較 岡本順治
ドイツ語の分裂文におけるesについて—英語やイタリア語とは異なる派生 保阪靖人
擬似複合判断文としての総称文—「花は咲く」の意味論的考察 藤縄康弘
Dort liegt/liegen eine Menge Bücher auf dem Tisch.—数量表現と動詞の数の一致の背後にあるもの 宮下博幸
Morphosyntax and Prosody in Prepositional Phrases in German Jiro Inaba