桜の季節です。


トラベル業界では、「お花見ツア−」がぞくぞくぞくぞく始まります。
バスでゆらゆら高遠コヒガン桜へ・新幹線で吉野だ!弘前だ!そりゃまぁ、いろ〜んなツア−をご用意してお客様をお待ちしております。
でも!正直言って大自然ものはムズカシイのです。第一にお天気がよくなきゃいけない。雨は、添乗員のせいではありません。お客様の心がけ次第でもありません。大宇宙の、大気の流れなのです。逆らえませんヨ。
第二に、これが重要です。お目当てのモノがなくてはなりません。梅・桜・雪・ポピ−・ぶどう・さくらんぼ・いちご・ももetc.etc.......特に桜は気むずかしい、添乗員泣かせのお花なんです。
以前「東北桜八景」というツア−で、青森・秋田・岩手を二泊三日でまわったことがありました。東北の大きさってご存じでしょうか?本州の面積の三分の一強を占めています。岩手県南部と青森県北部ではそうとう距離があり、従って気候も違います。岩手の平泉が満開でも、弘前はまだつぼみ。どこもかしこもGood!なんてことはまぁ、ありませんね。
その年は桜が早くて、私が行ったときは完璧な・完全な「葉ザクラ」でした。朝のあいさつで「....さぁ、満開の桜のはっぱを見に行きましょうか!」といって、みんなから石をぶつけられそうになったこともあります。
あるときは、天気予報もバッチリ!開花時期もOK!よっしゃぁ!!!...と意気込んでたのに、現地に電話したら「サクラかぁ。いやぁ、よかったんだけどねぇ、ゆんべ大雨が降ってさ、み〜んな花落ちちまったよ。」
実家の母に聞いたら(私、秋田の出なんです)「そうそう、夕べの雨はすごかったよぉ」....どおすりゃいいんですか!!!!!
しょうがないですね。当たるも八卦当たらぬも八卦。
お花が咲いてなくてもお金は返せません。他の観光やサ-ビスで「この旅行に来て良かったわ」と言っていただけるよう頑張るのが私どもの務めと歯をくいしばっております。

<くりりんのオススメ桜すぽっと>

青森県・弘前城:文句なしの日本一の桜の名所と信じております。
京都・円山公園:しだれ桜の幽艶美が、心に染みいります。
奈良・吉野山:山全体が桜色に染まる壮大さ。
 ※でも、観光バスで行っては行けません。
 混みます。時間がないです。奥までいけません。
他にもいいところはいっぱいありますけど、独断と偏見で-す!

(1998.4.2 K)

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