宇野良子 著(Ryoko Uno)
菊判上製 12000円+税
ISBN 978-4-89476-405-7
ひつじ書房
認知言語学のアプローチによる因果関係を表す複文の研究。因果関係というカテゴリーの揺らぎや時制の分析から、発話主体が因果関係とどのように動的に関わるかこそが日本語のカラ文における意味の広がりの背後にある、ということを示した。発話主体の文成立への関わりということから、平叙文全体の認知的基盤を論じ、伝統的な日本語研究における「陳述」の概念の再評価にもつながるテーマ。