串田秀也・定延利之・伝康晴 編
A5判上製 本体3200+税
ISBN 978-4-89476-256-5
ひつじ書房
従来の文研究においては、文は完結性を持った単位として扱われる。文の内部の構造は、文が位置づけられた談話文脈や会話文脈に言及しなくても解明できると考えられている。しかし、一部の文の内部構造ははこのような前提の元で解明できない。また話し言葉や会話において自然に作り出され聞き取られている単位は、従来の文概念を基準にした場合「文未満」であるものから「文以上」であるものまで多様な広がりを持っている。これらの現象を理解しようとするとき、従来の文概念はどこまで有効なのか、文に変わるどのような単位を設定することができるのか、これらのことを考えた論文を収録する。