第二言語習得とアイデンティティ 第二言語習得とアイデンティティ 窪田光男著 ひつじ書房
2005年3月

第二言語習得とアイデンティティ

窪田光男著

7000円+消費税

ISBN4-89476-240-4

ひつじ書房


目次

はじめに

第1章 研究の背景とリサーチクエスチョン
1.1 研究の動機
1.2 研究が行なわれた場所
1.3 研究の対象(参加者)
1.3.1 教師
1.3.2 学習者
1.4 リサーチクエスチョン
1.5 この本の構成

第2章 コミュニケーション能力と第二言語習得

2.1 コミュニケーション能力という概念の出現
2.2 コミュニケーション能力―言語教育への応用
2.3 実際に観察されたデータの意義
2.4 異文化間発話行為研究
2.5 異文化間発話行為研究の言語教育への応用
2.6 教室での指導に関する理論的背景
2.7 社会言語学的適切性を教えることに関する議論

第3章 演じられたアイデンティティの理論的背景
3.1 社会の規律と人々の言語使用
3.2 教授法の選択における政治的問題
3.3 学習者の直面する問題
3.4 実践の共同体 (Community of Practice)
3.5 社会的アイデンティティ
3.6 アイデンティティの構築:選択と制約
3.7 パフォーマンス
3.8 言語によるパフォーマンス

第4章 エスノグラフィーの技法を用いたデータ収集とディスコース分析
4.1 エスノグラフィーのデータの収集
4.1.1 研究に際して
4.1.2 授業の観察
4.1.3 録画、録音
4.1.4 インタビュー
4.1.5 アンケート調査
4.2 データの文字化
4.3 エスノグラフィーの技法を用いたディスコース分析

第5章 カリキュラムと学習者―想定と現実の類似点と相違点
5.1 アメリカ英語の社会言語学適切性を目的とするカリキュラム
5.2 カリキュラムの特殊性
5.3 学習者
5.4 学習者のレベルとニーズ
5.5 学習の目的

第6章 カリキュラム、教師、学習者のアメリカ文化、アメリカ英語への思い、期待
6.1 アメリカ文化:多様性
6.2 アメリカ文化:権利と責任
6.3 アメリカ英語:積極性と自己主張の強さ
6.4 アメリカ英語:大袈裟で表面的

第7章 社会言語学的に適切な話し手になるために
7.1 イディオムや交渉の際の口火となる言葉などの学習と練習
7.2 ロールプレイ:練習と分析
7.3 アメリカ人の話し方の観察、分析

第8章 教室における学習者の演じられたアイデンティティ
8.1 アメリカ英語を演じるための言語的特徴を探して
8.2 アメリカ英語のアイデンティティを演じることへの志向
8.3 概念化された学習者の演じられたアイデンティティ
8.4 四種類の学習者の演じられたアイデンティティ
8.4.1 アメリカ英語のアイデンティティを演じる
8.4.2 新しいアイデンティティを演じる
8.4.3 母語のアイデンティティを演じる
8.4.4 葛藤するアイデンティティを演じる
8.5 まとめ

第9章 社会言語学的適切性の呈示、協議、定義―教室で何が起きているか
9.1 発話活動 (speech activity) を探して
9.2 適切性の呈示
9.3 適切性に関する教師の見解の露呈
9.4 適切性を呈示、定義する際のディスコースストラテジー
9.4.1 ためらいのディスコースストラテジー
9.4.2 断言のディスコースストラテジー
9.4.3 ESL クラスルームにおける教師、学習者の位置
9.5 適切性の協議
9.5.1 学習者の反応を察することによる教師の協議への先導
9.5.2 情報提供者としての学習者
9.5.3 知識枠組みを再構成するディスコースストラテジー
9.5.4 発言の機会としての協議
9.6 まとめ

第10章 結論―これからの第二言語習得の研究、教育への示唆
10.1 研究結果の概要
10.2 研究が示唆するもの
10.2.1 目標言語 (Target) の定義
10.2.2 目標言語と適切な言語行動の乖離
10.2.3 演じられたアイデンティティの選択とコミュニケーション能力
10.2.4 教育実践への示唆

参考文献

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