戦時中の話しことば

戦時中の話しことば 遠藤織枝他著 ひつじ書房 2004年9月6日★



戦時中の話しことば

  

ラジオドラマ台本から

遠藤織枝他著

CD-ROM付き(テキストデータ)   

3800円+消費税
ISBN4-89476-222-6
ひつじ書房


 
●目次
はじめに
序章 資料解説 遠藤織枝・木村拓
1.扱う資料
2.台本の作家 小林勝という人
3.資料の性質
4.資料の体裁
5.電子化の処理
5.1 文字化の方法
5.2 付録データについて
5.3 台本一覧表
第泄
第1章 戦時中の話しことばの概観―現代語と比較しながら 遠藤織枝
1.はじめに
2.人称詞の使われ方
3.応答詞の使われ方
4.終助詞の使われ方
4.1 女性の多用する「わ」
4.2 命令を和らげる終助詞「な」
4.3 「てよ・だわ」
4.4 女性専用とされる「かしら」
4.5 「ぞ・ぜ・(だ)い・(か)い・(わ)い」
5.助動詞・補助動詞
5.1 「たまえ」
5.2 補助動詞「ござりまする」「ござります」「ございます」「あります」
5.3 可能の助動詞か可能動詞か
5.4 受身・尊敬・使役の助動詞
5.5 使役助動詞か使役動詞か
6.動詞
6.1 語形が2種類あるもの
6.2 「する」の敬語
6.3 現在ではあまり使われない動詞
7.表現関係
7.1 命令表現
7.2 否定表現
7.3 例としてとりたてる表現
7.4 断定の表現
7.5 意志表現
7.6 詠嘆表現
7.7 慣用的表現
8.名詞
8.1 単位を表す語
8.2 人間・人間関係を表す語句
8.3 身の回りにあるものを指す語
8.4 乗り物
8.5 状態・行為・動作を表す名詞
8.6 組織・人の集団に関する語彙
9.戦争を表現する語句55
10.「台本」と「ビューティフルライフ」の会話
10.1 若い男女の会話
10.2 母と娘
11.まとめ
第2章 「天皇」に関する用語 遠藤織枝
1.はじめに
2.天皇主体
2.1 天皇自身を指す語句
2.2 天皇に属し、また天皇から発するもの:行為状態所有物など
2.3 天皇の行為
2.4 天皇に属すると考えられる場所・組織など
3.天皇に対する臣下側
3.1 天皇に対する臣民の呼称
3.2 天皇に対する臣下としての行為
第3章 人称詞の使われ方 遠藤織枝
1.はじめに
2.対象資料
3.一人称詞
3.1 「自分」
3.2 「私」
3.3 「あたし」
3.4 「僕」
3.5 「俺」
3.6 「おら」
3.7 「我が輩」
3.8 「わし・儂」
4.二人称詞
4.1 「貴様」
4.2 「貴公」
4.3 「あなた」
4.4 「あんた」
4.5 「君」
4.6 「お前」
4.7 「お前さん」
4.8 「そちら」
第4章 戦時中ラジオドラマにみられる待遇表現 鈴木智映子
1.はじめに
2.調査対象・方法
3.尊敬語・謙譲語
3.1 「お〜になる」「お〜なさる」
3.2 「〜なさる」
3.3 「お〜くださる」「てくださる」
3.4 「ていらっしゃる」
3.5 「(ら)れる」
3.6 その他
4.丁寧語からみた特色
4.1 「です/ます」
4.2 「ございます」
5.家族の呼び方
5.1 父親
5.2 母親
5.3 兄姉
6.おわりに
第5章 戦時期の外来語使用 桜井隆
1.はじめに
2.外来語使用制限の実態
2.1 外来語と外国語
2.2 敵性語と敵国語
2.3 外来語使用制限の背景
2.4 陸軍の外来語復活
2.5 制限の基準
2.6 アジア諸語
2.7 外来語使用規制の方針
3.ラジオ台本の分析
3.1 使用数の年次推移
3.2 番組別の使用頻度
3.3 使用された外来語
3.4 特定の分野の外来語
3.5 使われなくなった外来語―明治を感じさせる語
3.6 外国人の台詞―外来語か外国語か
3.7 外国語
3.8 まとめ―ラジオドラマの台本に見る外来語・外国語の使用
第6章 ラジオドラマのなかの方言―「土」と「姫鱒」から 安田敏朗
1.はじめに
2.長塚節『土』と台本
2.1 長塚節『土』
2.2 原作『土』と台本
2.3 「だんべ」と「だべ」
2.4 「べえ」の問題、そして「ますべえ」"
2.5 「おまえ」「おめえ」と「わつら」「われ」「わりゃ」
2.6 「けつかる」
2.7 丁寧語 「がんす」と「がす」/「ます」
2.8 「げ」
2.9 小括
3.『姫鱒』と台本150
3.1 『姫鱒』
3.2 原作と台本
3.3 シナリオの時局性
4.おわりに
第部
第7章 「戦争キーワード」から見る戦時中のラジオドラマ 早川治子
1.はじめに
2.使用ドラマ
2.1 ジャンル別キーワード分布
2.2 ラジオドラマの流れにおけるキーワードの「濃淡」パターン
2.2.1 ドラマと講演の流れのなかにおけるキーワードの濃淡の差異
2.2.2 キーワード使用の累積グラフ
2.2.3 累積グラフパターンの類型化によるキーワード使用の濃淡
2.3 話者とキーワード
3.おわりに
第8章 台本の描く女性たち 遠藤織枝
1.はじめに
2.10代の女性
2.1 「分教場の四季 分教場の冬」(1941.12.11放送)の「ミチ」
2.2 「石油」(1939.02.14放送)の「春子」
2.3 「古戦場」(放送日不明)の「蘭子」
2.4 「戦塵挿話」(1937.09.14放送)の「きく」
3.20代の女性
3.1 「翼(第一夜)(第二夜)」(1944.11.14-15放送、以下「翼」)の「曉子」
3.2 「翼」の「香魚子」
3.3 「芦溝橋」(1942.07.04放送)の光枝
3.4 「開墾騒ぎ」(放送日不明)の「光子」と「岩崎の妻」
3.5 「帰来曲」(放送日不明)の妻
3.6 「義勇音楽隊」(1944.10.27放送)の「マケーン」
3.7 「遥かなる地平」(1940.10.28放送)の「伊久子」
3.8 「御盾」(1945.01.06放送)の女性像
3.9 「分教場の四季 分教場の冬」(1941.12.11放送)の「イト」
3.10 「石油」(1939.02.14放送)の「若い女」
4.40代の女性
4.1 「姫鱒」(1942.09.24放送)の「カツ子」
4.2 「翼」の和倉の母
4.3 「北支の巻」(1940.02.20放送)の「夫人」
5.50代の女性
5.1 「五万円の旦那様」(1940.02.06放送)の「北川夫人」
6.まとめ
第9章 ラジオドラマにえがかれる国際認識 安田敏朗
1.はじめに
2.日中関係の「リアリティ」
3.アメリカとヨーロッパ
4.占領下東南アジアの言語的「リアリティ」
5.おわりに
第10章 軍隊賛美のレトリック 桜井隆
1.はじめに
2.負傷兵
2.1 陸軍
2.2 海軍
3.上官からの恩恵
3.1 陸軍
3.2 海軍
4.軍隊描写のレトリック
5.軍隊賛美のレトリック
おわりに
索引


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